芸術は寿し

練馬区立美術館へ行ってきました。建物は、いつも電車の窓から見えるのに、中に入るのは初めてです。お稽古事の先輩?から、ぜひと薦められていて、やっと行けました。
ふらりと行ったのですが、ちょうど、新しい企画展の初日。そして「学芸員と美術館サポーターによるギャラリー・トーク」というのをやっていたので、解説を聞きながらぐるりと一周、その後ゆっくりもう一周、観てまわりました。みなさん、メモを取りながら熱心にお話を聞いています。私はといえば、そんな鑑賞の仕方をしたことがないので、ただついてまわってお話を聞いていただけでした・・・。でも、背景を知ったりすることは、より作者に歩み寄った鑑賞の仕方なのだなぁと思ったよ。今までの私は、知識がないからというのもあるけれど「そこにあるものと今の私」という捉え方しかしていなかったもの。それは、「潔いことがカッコいい」と思う私自身が、自分が外に出すものをそう捉えて欲しいと思っているからでもあるのだけど・・・。でも、鑑賞者から歩み寄ることは、少し探偵のような面白みもあり、愛情表現のようでもあり、それはそれで、ひとつの正しい鑑賞の仕方なんだなぁと思いました。
タイトルの「芸術は寿し」は、「げーじゅつはいのちながし」と読むのだそうです。長生きで晩年まで旺盛に創作活動を続けた作家たちの作品ということでしたが、展示のカテゴライズも面白かったです。「脱力系」「前向き系」「夢追い系」・・・このキーワードなら、私も長生きできるかも!?と思っちゃいました(笑)・・・ゲージュツカではないけどね。
練馬区立美術館HP→http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/tenji/200223-inochinagashi.html