読み終わりました。知らない言葉がたくさんで読みにくかったのと、1日10分とか細切れで読んでいたので、とても時間がかかりました。でも、普通に面白かったです。私がまだ悩める若者だった頃に読んでいたら、三島由紀夫ファンになっていたかも知れないなぁと思いました。まぁ、そんな季節は短かったのだけど。
私自身は、どちらかというと、早い時期から柏木的に世の中との折り合いをつけてきたように思います。それは、多分、苦しみながら自分で編み出した生きる方法だったのだと思います。でも、身体に馴染んでしまうと、もうそんなことも忘れてしまうのね。私が若者が好きなのは、別にお姉さんぶって道を示したいのではなくって、麻痺してしまった皮膚に針を刺して、感覚を確かめたいからなのかも知れないなぁって思いました。
- 作者: 三島由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/05
- メディア: 文庫
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