ハイドゥナン (上) (ハヤカワSFシリーズ・コレクション)

あきさんが紹介されているのをみて興味を持ち図書館で借りました。3か月待ち!人気があるのですね。アドバイスとおり科学的な難しい所は無理に理解しようと思わないで、どんどん読みました。最初は、ばらばらな場所での出来事が淡々と続いてましたが、1巻の終わりでは、絡んだ伏線から2巻への期待を残しつつ、ちゃんと盛り上がってくれました。私は本来冷めた人間ですが、一緒に「瀬戸〜っ!」と叫びたい気分でした。ぅおー、続きが気になるー。また3か月待つのか…。
集合的無意識暗黙知についての記述が、あぁ、そうかぁ〜という感じで、とても、納得してしまいました。「人が何かの答えやアイディアををひねりだすときは、自分の中で情報を作り出すのではなくて、身の回りに渦巻いている情報の海から適切なものを選び取っている。だから「これだ」という感覚が生じる」というものです。何かが急に「わかる」時、私は何故か、解ったということよりも、今まで見えなかったもともとそこにあったものと触れ合えたということに喜びを感じます。そしてその時の空気が澄み渡ったような感覚が好きでした。なので、そうかー、そういうことだったのかー、と、宇宙の秘密をまたひとつ知ってしまったようなうれしい気分になりました。

ハイドゥナン (上) (ハヤカワSFシリーズ・コレクション)

ハイドゥナン (上) (ハヤカワSFシリーズ・コレクション)