「き」

見ている分には何ともないけど、発音すると苦手な文字(音)というものがあります。私は、ご縁があって、しゃべるお仕事をしていた時期があったり、多少の日本語の訓練も受けましたが、それでも未だにサ行が苦手で、出てくると警戒してしまいます。子音の「s」と「∫」の使い分けが出来ないなど、サ行が苦手な人は多いので、もともと難しい音なのだと思います。さっき考え事をしていたら、そういう、誰から見ても苦手な音ではなく、簡単に発音できる音でも、苦手なものがあることに気づきました。
今まで気づきませんでしたが、私はどうやら「き」が苦手なようです。「き」は、子音が「k」なので、軟口蓋音の破裂音。気道を圧迫してから破裂させる音です。母音は「i」で、平唇母音。口を「い〜」っと引き締めた形。なんか、母音も子音もキツイ感じ?がします。
「き」のつく言葉。「危険」「緊張」「厳しい」「きかない」…怒ったときも「キィ〜ッ!!」って感じで、全部、キツイ感じがします。「綺麗」「清らか」「貴重」「貴婦人」なども、良いイメージだけど、どこか張り詰めた感じがします。
私、方言って素敵だと思うのだけど、実は、関西弁が苦手です。関西弁の人は、楽しいことを話していても、なんとなく怖いのです。それは、私が、ボケボケなので、いつつっこまれるかというドキドキなのかと思っていましたが、それだけでなく、関西の方は、無声音が苦手な方が多いので、私の苦手な「き」が余計に、キツク聞こえるからじゃないのかなぁ。と、こんな深夜に、1人で納得してしまいました。